2006年04月12日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.34

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【写真】僧侶に呼ばれた子ども
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【写真】Pawarasiri Niwesaramaya Temple(150年の歴史)
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【写真】写生の時間
(クキさんレポート27)
 子どもたちの挨拶が終わると、そのチーフ僧侶がボランティアリーダーの一人である男の子を呼んだ。国内UNVも私も僧侶の目の前にいたにも係わらず、その僧侶はボランティアリーダーの男の子に本堂の鍵を手渡した。そして「君が本堂の責任者だ」と僧侶は言った。本堂の中には、価値の高いチベットから送られてきた仏陀像がある。その部屋の鍵を子どもに預けたのだ。ボランティアリーダーの男の子も初めは戸惑っていたようだったが、次の瞬間には、子どもたちを呼んで本堂への階段をゆっくりと登っていった。彼の姿は以前よりもずっとずっと大きく見えた。「彼らがほしいと願うものが、本当に彼らが必要としているものであるとは限らない。」ヒロの言葉と僧侶の姿とが重なった。

 写生も終わる頃、僧侶が私を呼んだ。この寺に今年の夏、大きなホールが完成するらしい。あるオーストラリアの団体からの寄付だと聞いた。このホールにはステージがあり、音楽会や演劇などに利用することができる。私たちの活動を知った僧侶が、このホールを完成後に貸してくれるというのだ。「稲村の火」の物語の演劇や「お・は・し・も」の歌の音楽会など開催が可能となる。最後に僧侶が言った言葉を思いだす。「津波で多くのものを失ったが、多くのものも頂いた、それは物資ではなく、人の暖かい心である」KOBEの震災の時と同じ。何もかも失った時に初めて、私たちは人の本当の優しさや暖かさに触れるのかもしれない。人が人らしくなれるのかもしれない。

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2006年04月11日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.33

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【写真】毎回、プログラムの始まりに、祈ります
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【写真】年長さんが年少さんの手を引く
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【写真】僧侶に挨拶をする子どもたち
(クキさんレポート26)
 第4週目「避難所(お寺)の写生」共育プログラムがタララ村で実施された。私たちが到着した時、子どもたちは朝のお祈りを始めていた。プロジェクトサイトである個人宅の部屋の一角に仏陀が飾られている。その方向に子どもたちは座り、約5分間のお経が唱えられた。子どもたちの中にはお経を忘れてしまって隣の子どもの口の動きを見ながら、唱えている子もいたが殆どの子どもは、しっかりお経を最後まで唱えていた。私は仏教徒ではないが、宗教が違っても宗派が違っても、「祈る」という行為は人の気持ちを穏やかに又平和な気持ちにさせるものだと思う。

 国内UNVによる写生の説明後、プロジェクトサイトから避難所となるお寺まで大移動となった。ボランティアリーダーらの指示により子どもたちは一列に並ぶ。TUKTUKを先頭に、お寺まで歩いていくことになった。列の先頭、途中、最後尾に各ボランティアリーダーらが立つ。15歳を中心とした子どもたちだけのボランティアリーダーらは、子どもたちをいかにして「守る」のかをよく知っている。完璧なまでの誘導だ。お寺までの道の掲示板があった。今回で第3回目となる「写生」ではあったが、タララ村のみがこのような掲示板が建てられていた。次回、子どもたちの手でお寺への道の掲示板を他の村で建ててみたいと思う。

 お寺に着くと子どもたちは、僧侶のいる場所まで駆け寄った。彼に挨拶をするためだ。このお寺にはチーフ僧侶と9歳ぐらいの男の子の僧侶がいる。スリランカでは僧侶を見ると必ず皆、頭を地面ギリギリまで下げてひれ伏する。僧侶が子どもであっても、大人も子どもも同じようにひれ伏する。この行為にはいつも驚かされる。チーフ僧侶はひれ伏する子どもの頭に手をのせてニコッと笑った。とても綺麗な笑顔だったのが印象的だ。


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2006年04月10日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.32

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【写真】神が宿る
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【写真】ハートマークの刻印
(クキさんレポート25)
 殆どの子どもたちが描き終わった頃、ふと、お寺のある一角に目をやると、あのお兄ちゃんと妹が、仏陀の像の前にいた。お兄ちゃんの首に手を回して抱きついている妹をテーブルの上に座らせ、お兄ちゃんはテーブルの上で絵を描いていた。その姿は、仏陀と一体化したかのように輝きに満ち、私は身震いするほどの感激を受けた。これほど美しい姿が他にあるだろうか。 
 ボランティアリーダーらにより、避難所の説明や、避難の仕方や注意点などが子どもたちに説明され、トッタムナのプログラムは終了した。

 最後に、このお兄ちゃんの描いた絵を紹介したい。お寺の片隅からお寺の本堂全体を描いている。よく見ると、本堂に、ハートのマークが描かれている。お兄ちゃんの妹に対する愛情がハートのマークとして本堂に刻印されたのだと思う。避難所となるお寺の写生ではあったが、このお兄ちゃんの目には、生きた神が写っていたのかもしれない。


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2006年04月08日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.31

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【写真】Tottamuna Jaya Maha Viharaya
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【写真】一人静かに描いていました
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【写真】お兄ちゃんに抱きつく妹
しばらく途切れていましたが、スリランカ防災「共育」プロジェクトのレポートを再開します。前回とは別の地域での「避難所の写生」です。2回に分けてお届けします。

(クキさんレポート24)
 4週目「避難所(お寺)の写生」共育プログラムがトッタムナ村で実施された。この写生の目的は、第5&6週目になる、「防災マップ作成」共育プログラムのための下準備もかねている。プロジェクトサイトから避難所となるお寺までの道をみんなで歩きながら覚えてもらうことと、写生をすることにより避難所(お寺)の様子などを目と体で覚えてもらうことにある。私たちがプロジェクトサイトに到着すると既にボランティアリーダーらと子どもたちはお寺に行っていた。プロジェクトサイトから子どもの徒歩、約10分で避難所(お寺)まで着いたと後から聞かされた。

 今回も前回と同じく、画板が子どもたちに配られた。初めて見る画板に目をパチクリしている年少さんや、少しカッコつけて、片足を斜めに前に出して立ってみる子どもや、画板を椅子の上に置いて描いている子どもや寝転がって描いている子どもなど、画板ひとつで、こんなに違ったスタイルの写生が創れるんだなぁと感心しながら子どもたちを見ていた。

 写生のプログラムが実施された同じ日に、トッタムナ村でお葬式があった。式に参列するため、母親が小さな女の子を連れてきた。お兄ちゃんなのだろう、プログラムに参加している男の子がその女の子の方に駆け寄った。お兄ちゃんは妹を抱きながら、写生を再度開始した。しばらくすると、その女の子がワンワン泣きはじめた。そして、お兄ちゃんに抱きついて、離れなくなってしまった。(写真参照)お兄ちゃんは、写生どころではない。抱っこしては、少し描き、なだめては、少し描きを繰り返していた。ボランティアリーダーらが、女の子を抱き上げるとその子は、更に泣いた。どうすることもできないでいるボランティアリーダーは、お兄ちゃんと妹を見守るしかなかった。お兄ちゃんは、写生を諦めて、ずっとずっと妹を抱き続けていた。その光景を見ながら、私もどうすることもできなかった。


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2006年03月17日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.30

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【写真】「お寺にいっぱい人がいるの」
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【写真】「帰るところがないの」
(クキさんレポート23)
それぞれの子どもたちが好きな場所で写生を楽しんでいた。ある子どもは私に、「ここのお寺に沢山の人がいるの」と人人人が描かれた絵を見せてくれた。(写真参照)またある子どもは私に、「この人は泣いているの」と、泣いている人の絵を見せてくれた。「どうして泣いているの?」と聞くと、「帰るところがないから」と言った。その泣いている子どもの絵の横で仏陀の仏像の絵が、手を併せて祈りを捧げていた。(写真参照)

「避難所となるお寺の写生をしましょう」と言っても、色々な角度から、子どもたちは絵を描く。お寺そのもの描く子どももいれば、人を描く子どももいる、また一見大人の目からは何を描いているのか分からないものもある。2004年の津波の時に避難したことを思い出して描いている子どももいたかもしれない。どのような角度から描こうとも、津波のことや、災害時の避難所となるお寺のことを考えたりする時間が『防災共育』であり大切なのだと思う。

  写生の時間も終わり、皆でまたプロジェクトサイトまで歩いて帰ることになった。一列らしき形に子どもたちは再度並ぶ。ある子どもが、私に耳打ちした。「お家まで、何歩で帰られるか数えるんだ〜」プロジェクトサイトから避難所まで何分かかり、何メートルあるのかを知らせるよりも、何歩作戦?の方が分かりやすいのかもしれない。

  次回は、この避難所(お寺)を中心とした「防災マップ作成@」共育プログラムが実施される予定である。子どもたちは、どのような形で村の地図を描いてくれるだろうか。楽しみである。


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2006年03月16日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.29

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【写真】避難所(お寺)までの道
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【写真】お寺の写生
(クキさんレポート22)
避難所(お寺)までの道のりはちょっとした遠足気分となり、子どもたちも楽しそうに歩いていた。近所の人たちが手を振る。声をかける。その度に子どもたちは、「今から写生にお寺まで行くんだよ!」と嬉しそうに応えていた。歩き出すと不思議と列は一列となり、約10分で、お寺に着いた。ボランティアリーダーらと子どもたちがお寺までの階段を登っている間、私たちは、画板を先にお寺の広場までTUKTUKで運ぶことにした。ちなみにこの画版は、手作りである。またもやヒロのアイディア♪何枚ものベニヤ板を画板用に切り、穴をあけ、そしてロープをつける。この作業には、何日も要した。次回、この画板の片面を黒板にする予定である。前回は子どもたちが黒板を創った。私たちも汗を流しながら何か創ることにより、お互いが、このプロジェクトを支えあっている体感が持てる。何度も言うようであるが、お金をだして市販の物を購入することは簡単なことなのであるが、子どもたちのみならず、私たちの能力・可能性を引き出す意味においても又、支えあう体感においても、手作りの作業は重要であると考えている。

年長さんがTUKTUKにのせてあった画板を、子どもたちの場所まで運ぶのを手伝ってくれた。早速、子どもたちに画板を配る。殆どの子どもが画板を見るのも初めて、どうやって使うのか知らなかった。国内UNボランティアが実際にどうやって使うのか、ロープを首にかけ、子どもたちに説明する。クスクス笑っている子どももいたが、早く画板がほしくて直ぐに子どもたちは年長さんのところに駆け寄った。年長さんが一枚一枚子どもたちに手渡す。しかし、画板が数枚足りない事態が発生した。画板がもらえなかった子どもたちは泣きそうになっていた。どうしようかとなった時、タララ村でもあったように、年長さんが自分の画板を年少さんに手渡した。涙もろい私はまたもや泣きそうになった。年長さんは躊躇することなく、素早く年少さんに画板を手渡し、ロープを首にかけるのを手伝い、ニコニコして年少さんを見つめていた。支えあい、助けあいの精神が身体に組み込まれている子どもたち。物が足りなければ足りないほど、なければないほどに、、日本には物が溢れかえっている。

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スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.28

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【写真】子どものIDを配る
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【写真】皆で整列?
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【写真】後方にボランティアリーダー続く
(クキさんレポート21)
 第4週目「避難所(お寺)の写生」共育プログラムがデビヌワラ・シンハサナ村で実施された。この写生の目的は、第5&6週目になる、「防災マップ作成」共育プログラムのための下準備もかねている。プロジェクトサイトから避難所となるお寺までの道をみんなで歩きながら覚えてもらうことと、写生をすることにより避難所(お寺)の様子などを目と体で覚えてもらうことにある。

 プロジェクトサイトから避難所となるお寺まで歩いていく。皆、一列に並ぶようにボランティアリーダーらが指示をだすが、なかなか一列にならない。まだIDの写真を比べている子どもや、スリランカの怪物君イグアナに、気をとられている子どもなど、ほんと、ちゃんとお寺まで無事に行けるのだろうかと心配していた。しかし、ボランティアリーダーらは、列がめちゃくちゃだろうが、肝っ玉YASA母さんを先頭に歩きだした。つい笑ってしまう。今回のプログラムに何人の子どもが参加しているのかが気になった。今からプロジェクトサイトの外にでる。TUKTUKや車が通る道を子どもたちは通る。万が一のことが頭をよぎり、ボランティアリーダーの一人に子どもの参加人数を聞いた。

 しかし懸念する私に彼女は「大丈夫、列の各子どもの後ろの子どもが前の子どもを常に見ているから、前の子どもがいなくなったら後ろの子どもが直ぐに分かる」と言った。なるほどなぁと感心してしまった。確かに子どもの参加人数が分かったところで、子どもがいなくなってしまっても常に数を数えていないと、直ぐに把握できない。列がめちゃくちゃなのを気にし、子どもの参加人数を気にしていた私にそのボランティアリーダーは大切なことを教えてくれた。一人が、ひとりを確実に見守る、気にかけることにより、全体が守られることになるということだ。列なんてめちゃくちゃでもよい。参加人数(全体)がどうであるのなんて関係ない。一人(個)が大切なのだ。

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2006年03月12日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.27

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【写真】子どもたちの芸術作品
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【写真】2005.12.26の灯り
(クキさんレポート20)
 子どもたちがグラスに絵柄を描くのを見ながら、不思議な現象がおきていることに気がついた。ある子どもがグラスに三角の絵柄を描くと、その周りの子どもも同じように三角の絵柄を描き、また、グラスの底の部分を塗りだすと、他の子どもたちも同じように塗りだすのである。まねて描くと言えばそうなのであるが、例えば絵を画用紙に描く時にはこのような現象はない。これには意味があるのだろうか?そんなことを考えながら子どもたちのカラフルな芸術作品を見つめていた。

 最後に国内UNVによる「エマージェンシーランプ」の重要性などが子どもたちに伝えられた。質問はありますか?との問いに何人かの子どもたちから手が挙がった。「グラスが熱くなりすぎて割れませんか?」「火の近くに置くのは危険だと思います」「芯の火がグラスの中のココナッツオイルに燃え移りませんか?」等が上がった。なかなか手ごわい質問である。子どもの質問だから簡単だろうと思っていた私は正直焦ってしまった。子どもの質問を甘くみてはならない。

 質問も終わり、ホット胸をなでおろしていると、ある子どもが窓を閉め、カーテンをおろした。薄暗くなった部屋に、「エマージェンシーランプ」の灯りが優しく輝いた。その灯りと、今年1月17日にKOBEの長田区で見た、「1.17の灯り」とが重なり、私の頬から涙がツーッと流れ落ちた。今年の12月26日に、この灯りを子どもたちと一緒に、再度灯したいと願いながらトッタムナのプログラムは終了した。

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スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.26

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【写真】キラウェラ村からボランティアさん(村長の娘さん)が
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【写真】ボランティアリーダー、YMCAでの特訓?の成果
(クキさんレポート19)
 第3週目は「エマージェンシーランプ工作」共育がトッタムナ村で実施された。「お・は・し・も」の歌を最初に皆で合唱♪年少さんの側でヒロが「お・は・し・も」の歌のフレーズを口ずさむと、その子はその続きを口ずさんでいた。この歌が確実に子どもたちに伝わっていっていると確認できた瞬間である。ヒロは何回もその子の側に行って、「お・は・し・も」の歌を口ずさんでは、その子の反応に日溜りのような暖かい優しい眼差しで見つめていた。

 今回はキラウェラ村から村長さんの娘さんがボランティアとして来て下さった。国内UNVが「子どもたちのID作成」の説明をしていると、彼女は年少さんの中に入り、一人ひとりの情報をノートに記入し始めていた。そして、彼女にはお願いしていないにもかかわらず、プログラムが終わるまで、前回、シンハサナ村での子どもたちのID情報(シンハラ語)を英語に訳してくれた。同じ村の肝っ玉YASA母さんは前回、シンハサナ村に来て下さった。そして今回は彼女である。何も言わなくても、何も頼まなくても、こうやってボランティアの輪が広がっていく。一体何が彼らを突き動かしているのだろうか。「防災共育」の重要性?いや違う。子どもたちが好きだから?これも違う。多分、このプロジェクトが、地元のボランティアらが自ら考え、創り上げていくものであるからだと思う。ボランティア活動を通じた自立への道への体感の共有こそがボランティアネットワークの基礎となるのではないだろうか。

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2006年03月10日

スリランカ防災「共育」プロジェクト 現地レポートNo.25

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【写真】年少さんをお手伝い
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【写真】芯になる部分をティッシュでまるめます
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【写真】YASA母さんの作品(未完成)
(クキさんレポート18)
 約30名分の子どもの情報の記載を続けながら、「エマージェンシーランプ」の作り方をヒロが子どもたちに説明する。子どもは興味津々である。普段、スリランカの家庭で使うランプとは一味違ったランプである。まず子どもたちにグラスに好きな絵柄を描いてもらう。日本から送ってもらった、特製ペンを子どもたちは不思議そうに見ながら、ペンを振っては描き、振っては描きを繰り返していた。見ていると、個性溢れる絵柄ばかりである。私たちの想像を超えた、素敵な可愛らしい特別グラスが完成した。

 いよいよ灯を灯すための芯の部分と、支えの部分を作る段階となった。この部分は若干難しい。ボランティアリーダーらも忙しそうだ。子どもたちから質問攻めにあっていた。肝っ玉YASA母さんは、何回も練習したのだろう、以前よりも上手に手早く作れるようになっていた。実は彼女は、絵を描くのもとても上手い。練習用に作ったランプには、お花の絵柄が描かれていた。そしてそのグラスは今私の目の前にある。このグラスに描かれたお花の甘い香りで毎朝目を覚ます毎日である。

 早く仕上がった年長さんも年少さんを手伝いながら、全員のランプを完成させることが出来た。早速、ランプに灯を灯す。一人ひとり順番に、マッチをするボランティアリーダーの前に子どもたちは、並ぶ。早く灯をつけてもらいたくて、順番抜かしをしてしまう子どももいる。私も何回もマッチをすってはつけ、すってはつけを繰り返した。自分だけの特別なグラスに灯りがともった瞬間の子どもたちの表情は、グラスの灯りよりも輝いていた。どの子どもも、グラスを落とさないように、しっかり手に持ち大事そうに、大事そうに運んでいた。机に並べられたランプは、夜であればさぞかし綺麗であろうなと思っていたのは私だけで、子どもたちは、その灯りに祈りを捧げるように、じっと見つめていた。そして、今日は早くおうちに帰りたいと、ボランティアリーダーに頼んだ。

 家に持ち帰った子どもたちは、何回も何回もグラスにオイルを入れて灯りを灯し続けていたと、後から聞いた。「エマージェンシーランプ」という名前のこのランプは、実は子どもたちの「祈りのランプ」であったのかもしれないと思う。


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