2007年07月18日

スリランカより愛を込めて−クキさんの防災共育レポート24


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(上)「稲むらの火の物語」読み聞かせ(下)お名前は?
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「TSUNAMI教育プログラム」1
 第3回目となるタララ村幼稚園でのプログラムは「TSUNAMI教育」である。「稲村の火の物語」と「TSUNAMI物語(象の物語)」の読み聞かせと、お絵描きというプログラム内容で実施した。「稲村の火の物語」は、チャトランギーにとって思い出深い作品である。昨年一年間、子どもたちを対象にこの物語の読み聞かせを彼女自身でアレンジしながら、彼女独自の作品を創りあげてきた実績がある。当時、彼女はよく私に言っていた、「この作品が私を大きく成長させてくれたの」と。「稲村の火の物語」が毎回、彼女の手によって姿を変え、新たな作品となって子どもたちの心に刻み込まれていったことを思いだす。

 最初にチャトランギーが、絵本を園児に配り始めた。すると、ある園児が、彼女が何も聞いていないのに、配るのを手伝いだした。するとどうであろう、他の園児も手伝いたいとチャトランギーに言い寄ってきたのである。その姿を見ながら、「ボランティア連鎖」という、昨年からずっと考え続けている言葉が頭に浮かんだ。ある者の行動が、他の者の行動に影響を与え、同じ行動を起こさせるというものだが、ボランティアという、本来生まれながらに皆が持ち合わせている精神を、ある者の行動で呼び起こされ、それが連鎖しながら更に他の者を呼び起こすという「ボランティア連鎖」である。この「連鎖」が広がれば、あらゆる人災に対して「備え」となり、それこそ争いのない社会、世界を築けるのではないのかと思う。「ボランティア精神」とは、一体何なのか?と聞かれれば、「社会を、世界を変える起爆剤」と答えたい。そして、各人がこの「起爆剤」を持ち合わせているということも付け加えたいと思う。

 「稲村の火の物語」の読み聞かせが行われている中、本日、リーダ一人で参加しているロッシャンが出席簿をとっていた。実は彼は他のリーダらがいると絶対にこの役目を避けるのが常で、理由は字が下手だということらしいのだが、今回はこちらが指示しなくても、自ら名前を園児から聞き、筆記していた。「字が下手だって?上手いじゃないの!」って後から言うと、少し照れながら、「ウン、まんざら悪くなさそうだ」と言って大きな笑みで答えたロッシャンである。彼は、昨年から続くこのプロジェクトに参加して以来、本当に、彼自身も驚く程、「変わった(成長した)」一人である。日々の活動を通して、どんどん変化していく彼の姿は、彼の家族を含め、皆を驚かせている。
posted by code at 15:40| 防災「共育」P | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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