2007年06月20日

スリランカより愛を込めて−クキさんの防災共育レポート17


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(上)切り絵に夢中(下)完成した地図
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「防災マップ作り」プログラム3
発砲スチロールに貼られた地図の上に、爪楊枝が付けられた様々な切り絵を、チャトランギーやリーダらの手助けのもと、園児らの手によって地図に落とし込められていった。実は地図の中には我が家も明記されていた。ある園児が、大きめの家と小さめの家を見比べ、そして私の顔を見終わると、地図にある我が家に、その子は小さめの家の切り絵をさした。そして私に「クキは体が小さいから小さいお家」と言って笑った。そして我が家の隣の家には大きめの家をさした。そしてその子は又私に、「ここの人は体がクキより大きいから大きなお家」と言って笑った。それを聞いて、皆が大笑いとなる。この子は年齢にして3〜4才位である。私の隣の家には体が大きい人が住んでいることを彼が覚えていることに感心してしまった。恐らく、毎朝我が家の前の道を通り、その子は色々なものを観察しているのであろう。何処にどんな人が住んでいるのか。何があるのかなど。大人よりも鋭い視線で観察しているのかもしれないと思う。

安全な場所には緑丸の切り絵、危険な場所には赤丸の切り絵が地図にさされていった。安全な場所として1.お寺(左写真参照)、理由はTSUNAMIが来ないから、2.お家と答えた園児もいる。危険な場所として、1.お寺の道標のある十字路、理由として交通量が多いから、2.沼地、落ちる動けなくなるから、3.ジャングル(森)、危険な動物がいるから、4.お家と答えた園児もいた。安全な場所としてお家を選んだ園児に理由を聞いてみると、お家には家族がいるからと答え、危険な場所として選んだ園児は、お家は大きな波が来る位置にあるからと答えた。この子の親はこの子が危険な場所として家を選んだことを知ってどう思うのだろうか。この子の家は未だに海岸から道路を隔てた場所に建っていると聞かされた。若干3、4歳の子どもの方がことの重大さを把握しているのではないのかと驚かされた園児の答えである。

例え小さな子どもであっても基本的に自分の命は自分で守るのが原則であることを伝えた後に、一人でお寺まで行けるかどうかを聞いてみた。あるものは行けると答えた。理由として自転車があるからと答え、行けないと答えた園児は、お寺までの道のりで誘拐されるかもしれない、怖い、転んでしまって怪我をしてしまうかもしれないからと答えた。
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スリランカより愛を込めて−クキさんの防災共育レポート16


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(上)手伝うロッシャン(下)作業する子どもたち
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「防災マップ作り」プログラム2
お寺は災害時には避難所となること、お寺までの道のりを、いざという時には一人でも来れるように道を覚えることが大切であること等の説明がされ、いよいよ切り絵と地図に色をぬる作業となった。色紙、厚めの紙、カラーペン、クレヨン等、作業に必要な文具類が配られる。直にカラーペンのふたをとって、描く子どももいれば、じーっと紙を見つめて、リーダらの顔を見ている子どもなど、見ているだけで笑みがこぼれてしまう。リーダらを観察していると、こちら側が何も言わなくても園児の側に寄り添いながら、切り絵の手伝いをし始めていた。園児が持っているペンにそっと手をのせて、一緒に絵を描いているリーダ、「こうやって塗るんだよ」と言いながらお手本を見せるリーダ、「紙粘土で立体的に建物を作る方が園児に分かりやすいよ」と私に耳打ちしながら、様々な建物を紙粘土で創作したニローシュなど、それぞれ各人が自分たちで考えて行動を起こしていたその姿に、思わず涙がでてしまった。

想像していたよりも幼稚園児対象のプログラムは時間がかかることが分かった。やはり多くの助けが必要であるのと、園児らの好きな図柄を描くにしても、切り絵として少し困難な絵が多く、どこの部分を切ってよいのか迷ってしまい、結局、描き直すという作業が増えてしまったということにもある。又、参加人数であるが、予定では50名〜60名の園児対象としていたが、とてもこの数を私たち数名のリーダらだけでは手伝いきれないということも分かった。今回は11名〜15名の生徒数である、人数が多くなった場合の対処方法を考えなければいけないことが今後の課題となった。
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スリランカより愛を込めて−クキさんの防災共育レポート15


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(上)一人ひとり名前を聞くマーシャ(下)リーダーたちのかいた地図
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お寺の幼稚園で6月8日に行われた「防災マップ作り」プログラムの様子を数回に分けてご紹介します。この幼稚園の園長はタララ寺のチーフモンクで、男の子8名(2〜4才6名、5〜6才1名)、女の子7名(2〜4才3名、5〜6才4名)です。

「防災マップ作り」プログラム1 
このプログラムを実施するにあたり、事前にリーダらの手によって地図を模造紙に描いていた。この地図を描くのに、長い間話し合いの時間がもたれた。何処から何処まで地図の中におさめるのかが問題となった。2歳〜5歳の園児たちである。その園児らにも分かる地図を作成しなければいけない。広範囲に描いてしまうと、恐らく園児らは理解しないであろうということになった。それぞれのリーダらが各人、意見を述べ、最終、お寺の道標がある十字路からお寺までの道までを描く事になった。距離にして400m程である。お寺の道標は、誰もが知っているし、園児らもこの道を通って幼稚園へと通うからである。お寺は災害時には避難所となる場所である。その場所を比較的大きく描き、お寺までの道も太く分かりやすく描いた。とてもシンプルな地図だが、後から幼稚園の先生からも絶賛されるほど、園児らは見事にこの地図を理解してくれた。

 朝9時から始まったプログラムには11名の園児らが出迎えてくれた。チャトランギーによる挨拶から始まり、早速、防災マップの説明に入る。リーダらが模造紙に落とし込めた地図を園児らに見せる。目をクルクルさせながら見入っている園児もいれば、よそ見をしている子もいたが、殆どの園児らは地図を見ながらチャトランギーの説明に耳を傾けていた。この間、リーダの中で唯一の女の子であるマーシャは、一人ひとりの園児に名前を聞いて、出席簿に明記していた。後から聞いたところによると、名前を聞いてもお母さんの名前を言う子どもや、分からないと言う子どもなど、その度に先生に聞いては明記していったらしい。
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2007年06月12日

スリランカより愛を込めて−クキさんの防災共育レポート14

レポート2でご紹介した防災共育プログラムがいよいよスタートしました。今回のプロジェクトは、幼稚園、孤児院、老人ホームの各施設をそれぞれ3ヶ所で実施し、1ヶ所毎に1ヶ月のプログラムが組まれています。6月8日から始まった最初のサイトはタララ村のお寺の幼稚園(15名ほどの小さな幼稚園)で、この選定は子どもリーダーらの強い希望によるものだということです。彼らが幼い頃通った幼稚園で、彼らが学んだことを後輩たちに伝授し、そしてこの後輩たちが次の後輩たちに伝授していく。タララ村が防災共育の拠点となり、ここから世界に広がっていくことを願い、誇りに思っています。

プログラムの具体的な内容は、順次ご報告していきます。
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