2005年08月17日

〜津波に呑み込まれた汽車〜 第6次現地レポート最終

8月9日 スリランカ
 南部最終日は、コロンボに帰るための移動が主となった。ある南部の町で、多くの人が乗っていた汽車に、津波発生の際、更に多くの人が中に逃げ込み、1500人が一気に波にのまれ亡くなったという話しの汽車をモニュメントとしてそのままの姿でおいてあるところがあった。災害直後は世界中のメディアから取り上げられた場所でもある。

そこを訪れた。そこで偶然にも私がスリランカへ入る前に出席をしたインド・チェンナイでのアジアNGOネットワークの会議に参加をしていた時に知り合った友人に再会をした。このようなところで、出会うとは思ってもみなかったのでお互いに驚いたが、どのようなことをCODEが行っているのかを説明し、一緒にいたサラナプラさんを紹介すると大変興味を持ってくれ、すぐにサラナプラさんたちがやっていることをもう少し聞きたいということになった。私自身は明日にはコロンボを離れるので参加はできないが、その団体の主な活動は、途上国のNGOに資金援助をしてサポートをするということなので、サラナプラさんとも話し、できればVol.3のレポートに述べた女性自立グループの支援をしてもらえないか提案をしてみることとなった。

事務局スタッフ 斉藤容子
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2005年08月16日

〜援助する側、される側、自立とは?〜 第6次現地レポートvol.5

8月8日 スリランカ
 仮設住宅キャンプを訪れた。キャンプではやはり一番の問題は恒久住宅であり、彼ら自身今後どこに移り住むのかわからないという状況にあった。少なくともどこにいくのかというアイデアだけでも彼らに伝えないと、本当に先が見えず不安なことだろう。その点が敷地内に仮設を建て暮らしている人々とキャンプの大きな違いが見られる。ここのキャンプには66世帯が住んでいたが、すべて漁師の家族で、ほとんどの人が漁を再開しているが、まだ10数世帯は再開できないという状況のようだ。このような明暗を分ける家族が同じ敷地内に暮らすのもトラブルの原因となることもありえるのではないかと考えた。実際に隣近所の問題は多いようで、キャンプマネージャーはその処理にあたるのが大変だと言っていた。

 そしてこの数日子どもたちと会うことで気づいたことは、子どもたちが外国人を見ると、「ペンは?」「ノートは?」と言う。これは国際機関、NGOがいかに文房具を配り歩いたかということを表しているように感じた。名前を聞いてきたり、出身を聞いてきたりする子どもたちも少し仲良くなると、「食べ物?」「飲み物は?」と聞いてくる。それまではそんなことに無縁だったであろう子どもたちが、外国人はそういうものだと思うようになってしまったことを大変残念に感じる。
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2005年08月15日

〜【現状報告】漁業協同組合の支援〜 第6次現地レポートvol.4

8月8日 スリランカ
 女性グループと会った後、新たにUFFC(漁業協同組合)に入りたいという漁民グループと話し合った。私たちはすべてのものを与えるということはしないし、協同組合はこの地域の人々で作っていくものであるということをサラナプラさんたちと説明を行った。今後彼らがUFFCに入るかは検討される。

 CODEが支援を行うクダワラ地域のグループとミーティングを持つ。漁に出かけている男性も多く、女性の参加のほうが多かった。この時も女性自立グループの話になり、CODEとしてはここだけの女性グループを支援することはできないが、例えばUFFCの中に女性部門というものがあれば、各女性グループを統括でき、そこを通じて支援の道が他の女性グループも同じく開けるのではないかと話をした。

ここではそれぞれ個人が、あれが足りない、これが欲しいという話しが当然出たが、だからこそ協同組合を私たちは支援をしているのだと話しをした。この協同組合はCODEの協同組合でもなく、政府によるものでもなく、1人ひとりが責任を持ち、参加をすることで成り立つということを私のほうからは感想を言わせていただいた。来週にはCODEが支援を行う2つの協同組合にボート1隻が届けられる予定。既にガスランプや釣り針などは配給がされていた。

事務局スタッフ 斉藤容子
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2005年08月14日

〜【現状報告】女性グループ〜 第6次現地レポートvol.3

8月8日 スリランカ
 南部2日目は、漁業関係の人たち中心にミーティングを行うことになっている。今日はすべてのコーディネートをサラナプラさん(漁師と漁業労働者の協同組合:以下UFFC)が行ってくれる。まず始めに、ニルウェッラ女性自立グループの人たちと会った。彼女たちのグループはすべて漁師の連れ合いの方や娘などで構成されている。漁師の仕事だけに頼らず、女性が少しでも家計を支えられるようにと津波以前からあった仕組みだそうだが、津波以後、需要は高くなっている。このグループには25人の女性が所属している。

津波後、UFFCから5000スリランカルピー(約5000円)が利子なしでそれぞれに貸し付けられた。それを元にハンディクラフトなどを制作し、販売を行っている。こういった取り組みは、UFFCが津波被災地4ヶ所において行っている。漁業協同組合において既に活動がされていたり、予定がされていたりするが、制作内容は様々で、ハンディクラフトや、ココナッツの繊維からロープを作るもの、また乾燥魚を作るものなどがある。彼女たちと話し感じた問題はマーケット(市場)で、ハンディクラフトは技術の問題もあり、収入になるには難しく、同時に彼女たちのグループと市場の間に中間業者が入っており、それによって利益も少なくなるという問題もあった。現在UFFCなどがどのように市場を確保し、また中間搾取を取り除くかが検討されている。

またロープ作りは多くのNGOがその機械を配給したので、今ではどこの家にもあり、趣味程度のものにしかなっていない。実際にグループからもこの機械はもう十分みんな持っているから配らないでといわれたほどであった。注目されているのは乾燥魚を作り売っているグループがあることだ。ここのグループは、他のグループと違い、5000ルピーに2%の利子をつけて貸し出されている。この乾燥魚産業はいい収益になるらしく、小さな魚から、かつおの乾燥されたものまであるようだ。7月に初めて貸し付けを行い、1ヶ月後にはすべての女性がこの貸し付けを返し、2%を支払ったということだった。収入にはつながっている。

こうして、3ヶ所の漁民妻たちによる女性自立グループと出会ったが、皆パワフルで圧倒されてしまった。私の話を本当に真剣に聞き入り、うなずきながら聞いてくれた。私は女性グループと話す時よく「男性より女性のほうが強いのは万国共通よね」と言う。どこの女性も笑顔でそうだそうだとうなずいてくれる。彼女たちの目は力強く、本当に信頼ができるとサラナプラさんに話した。

事務局スタッフ 斉藤容子
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〜【現状報告】防災教育プロジェクト〜 第6次現地レポートvol.2

8月7日 スリランカ
 今回の南部へ行った目的の1つはマータラYMCAの子どもたちによる防災教育を見に行くことである。6月にスタッフが訪れたときに東部のカルムナイYMCAで子ども達による防災教育を見学した。CODEが持って行った日本の津波の話を劇にして演じたり、子ども達自身で劇の脚本を考えて演じていた。今回、南部ではどういったことをしているのか楽しみにして行った。

南部ではまだプログラムは始まったばかりで、子どもたちの場としてまずはお絵かきや遊技などで遊び、そしてその中に防災教育の趣旨を入れていこうとする計画のため、今日は東部のように演劇をするという形は取らず、子どもたちが集まって遊んでいる姿を見た。最初のクラスでは100人を超える子どもたちが来たということだったが、それではクラスができないので30人から40人ぐらいで今日は行っていた。イランのバム地震後もそうだったが、やはり子どもたちが元気に遊んでいる姿は勇気づけられ、それを見に来ているお母さんたちがうれしそうなので印象的だった。今後、ゆっくりと防災についての話しを取り込んでいきたい。

事務局スタッフ 斉藤容子
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2005年08月13日

〜【現状報告】スリランカ復興の課題〜 第6次現地レポートvol.1

 CODEスタッフの斉藤容子は8月1日から4日までインドで開催されるAsia Disaster Reduction & Response Network(アジア防災・災害救援ネットワーク)Reginal Workshopに参加し、8月5日に無事スリランカに入りました。現地からのレポートが届きましたので、報告いたします。

8月7日 スリランカ
 朝7時にコロンボからスリランカ南部の被災地へ出発し、9時にシンガポールの団体が建てているという恒久住宅村を見に行った。それは山の頂上のようなところにあり、35世帯の家が建設中であった。建築業者が私たちの保育園・幼稚園建設のカウンターパート、ティラクさんと知り合いということで訪ねることとなったが、現場についてすぐに問題が山積していることは想像できた。

まず周囲を山に囲まれたところに新たな町を作ろうとしている状況にあるにもかかわらず、ここに住むことになる人たちの考えは全く考慮されていない。立地条件で多くの人が移ることに不満を持っているということだった。そして、住民との話し合いも特にされていないような状況で工事は進められていた。現場監督はこの家は全てコンクリートで造られ、最新技術をもって行っていると説明をしてくれたが、では屋根には何がくるのですかと質問をすると、すべての家庭の屋根にアスベストシートが使われる予定であること。その危険性を知っているのですかと尋ねると、彼ははっきりと「Yes、癌だろ」と聞かれてはまずいポイントを指摘されたように少し笑いながら答えた。

まだ知らないから、知識があれば直せるというのであれば許せるものの、現場監督はその危険性を承知していた。にも関わらず建築費などの関係だからという理由で注目をしようとはしていない。彼の目的は家という箱を建てることだった。もし彼がここに住む住民であれば、誰がそんな危険とわかっているところに住むだろう。そんなことを許すだろうかと腹が立ったので、「その危険性をわかっていて、黙っていて住民が被害にあったら、あなたの責任ではないですか。あなたが少しでも建築家として誇りを持っているのなら、これを建てている団体に専門家としてその危険性の話しをしてください。」と強く言った。話しはしてみると言ってくれたが・・・。新たな町移住の際の住民によるまちづくりの重要性を改めて痛感した。

事務局スタッフ 斉藤容子



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CODE海外災害援助市民センター
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2005年08月01日

【お知らせ】スマトラ沖津波地震 第6次派遣 〜出発前〜

スリランカプロジェクト地図.jpg
 8月5日から11日までCODE海外災害援助市民センターはスマトラ沖地震津波復興支援のため、事務局スタッフの斉藤容子をスリランカに第6次派遣します。現地からのレポートが届き次第ご報告いたしますが、出発前の現在で決まっている予定をお知らせ致します。
また斉藤は1日から4日までインドで開催されるAsia Disaster Reduction & Response Network(アジア防災・災害救援ネットワーク)の Reginal Workshopに参加いたします。

<日程>
 8/1 日本発インド往き
 8/4 インド発スリランカ往き
 8/11 スリランカ発日本往き


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